オピニオン7/「記憶」を補う「記録」の活用/2004.06
2004年6月号の「D&DNews」に掲載された原稿です。
「D&DNews」は、この号から年4号の季刊発行から、年6号の隔月発行に発展しました。
同時に、4ページ建てから8ページ建てに発展し、従来一面にあった「銀座から」は、D2Cの汐留移転に伴って「オピニオン」と名前を変え、3面に移動します。
(このあたりは、2004年4月号の原稿に書いてあります。そのうち、このブログにも転載します。)
この号では、モバイルを、「記録し運搬する媒体」として活用するアプローチについて言及しています。
これは、従来のマス媒体やPCでも実現できない、重要なマーケティング機能として、講演でも度々強調しています。
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「記憶」を補う「記録」の活用
「メディアザッピング」時代
弊社が昨秋ビデオリサーチ社に委託した調査によると、iモードユーザーのメディアに対するのべ接触時間は一般(MCR)より50分も長く、とくするメニュー利用者の半数は、TV視聴中に携帯電話を操作していた。
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"> 様々な情報チャネルが遍在する</span><span lang="EN-US"><span face="Century">IT</span></span><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">社会。生活者は情報選択能力を向上させ、さほど変化の無い可処分時間の中、自分の周囲にあるメディアの間を分単位で瞬間移動する「メディアザッピング」を行っている姿が見える。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">リモコンでTVチャンネルを行き来するザッピングがテレビ広告の買い方を変えたように、このメディアザッピングに対応せねば、広告投資の無駄は増えるだけだ。ネット接続携帯電話利用者が7千万人を超える日本では、米国で言われる「タイムシフト」よりも早急に取り組むべき課題である。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><strong><span style="FONT-FAMILY: "MS ゴシック"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">「記憶」を「記録」する</span></strong></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">マーケティング・コミュニケーションは、購買意欲やブランドへの印象等の調査結果で示される、生活者の記憶の奪い合いだ。しかし情報が溢れ、上記の通り個々の接触が浅い中、弱々しい記憶は常に新しい刺激で上書きされていく。情報選択能力は上がっても記憶力が向上しない以上、完全な記憶や消えにくい記憶を確保することは昔より難しくなっている。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">その対策のヒントは、皆さんが既に行っている適応行動の中に隠れている。書類のファイリングや、PC上でのブックマーク、メール振分け・保護といった事だ。すなわち、情報を全て記憶するのでなく、その情報を「記録」した事と収納した場所だけ「記憶」すれば、人はより多くの情報を管理できる。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">中でも携帯電話はメモ機能が充実している。先のPCと同じ事はもちろん、「画面メモ」「音声メモ」「写真メモ」といった携帯電話らしい機能がよく使われている。ITによって情報が氾濫する中、生活者はITを使って記憶能力を上げているのだ。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.55pt; mso-char-indent-count: 1.0"><strong><span style="FONT-FAMILY: "MS ゴシック"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">まずは「小さなアクション」から</span></strong><strong><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.55pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span lang="EN-US" style="mso-fareast-font-family: "MS ゴシック""></span></p>
<p></p></strong></p>
<p></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"> この生活習慣を活用すべきだ。ターゲット層は、興味を持った広告に記された「とくナンバー」等によってモバイルサイトを訪れ、自分に関係ありと思えば、忘れないよう簡単な操作で携帯電話上に「記録」してくれる。(米国では同様の主旨で、広告原稿にAOLキーワードを入れることが一般的だ)</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"> さらに、日常持ち歩く携帯電話ならば、「記憶」を想起させれば、すぐ「記録」を見てくれる。また、マス広告と連動した「着信メロディ」や「待受アプリ」といったデジタルプレミアムが広告の「記録」になるし、提供と引き替えに登録をさせれば、適宜コミュニケーションも取れる。これら「小さなアクション」の積み重ねによって、ターゲット層をマーケティグゴールへと誘導する。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">マス広告が効かないと最近お悩みなら、従来プランにモバイルを加え、広告接触した生活者にまず「小さなアクション」を求めることをおすすめする。</span></p>
<p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: "MS 明朝"; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">ITによる生活者の変化から目をそらし、従来手法に固執してはならない。</span></p>
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