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2007年12月14日 (金)

オピニオン4/新しいメディアと企業の興亡/2003.10

 本日は、2003年10月発行の「D&D News」に掲載された「銀座から」(現「オピニオン」)を転載します。

当初、コーナー名を「銀座から」にしたのは、当時オフィスが銀座にあったからです。

なぜオフィスを銀座にしたかというと、明治時代は「メディアの街」だったからです。

当時、最先端のメディアである新聞社が、尾張町(銀座4丁目)交差点を中心に、東西南北に点在していました。

そして、その周囲に広告会社(新聞広告を取り次ぐ会社)がたくさん誕生したのです。

(興味がある方は、在京新聞社や、歴史のある広告会社のホームページにある社史を見てください)

当時の銀座は、日夜「メディアや広告の可能性」について議論する人々で、今にも負けない賑やかさだったことでしょう。

 2000年、世界のどこにも存在しなかった「モバイル広告」を立ち上げるために、先人たちの気持ちに触れながら仕事をしたい。そんな思いで、D2Cは、オフィスを銀座に決めました。

 下記の原稿は、以上のような背景をもとに書いた「広告メディア論」ですが、登場するメディアは「新聞」から「TV」に時少し時代が進んでいます。

 もし、お時間がありましたら、こちら(本ブログの過去記事)もお読み下さい。

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20071229131245_00003_9 「新しいメディアと企業の興亡」

 TV放送開始五十年の今年十二月、地上デジタル放送が始まる。アナアナ変換騒動やTV買い替えによる景気回復論等に、改めてTVが持つ影響力の大きさを感じる。

しかし、2兆円という巨大広告市場が一朝一夕で生まれたのではない。

創世記のお話を大先輩にお聞きすると、広告販売は大変な苦労を伴ったそうだ。放送局側はどんな番組が視聴者を惹きつけるのか、広告主はどの商品の広告が効果的か、店頭でどう待ち受けるべきか、広告会社はどんなクリエーティブや枠取りが効果的なのか、諸先輩が各々の立場で様々な試行錯誤をされた。その結果、TVは生活 者にとって欠かせない存在となり、TV広告を上手に活用したことで、いくつもの大企業が誕生した。逆にその影響力を軽視し、シェアを落とした企業も数多い。130年遡れば新聞でも同様の歴史が存在する。新聞やTVの歴史は、単なるメディアの営みではなく、広告主や広告会社も含めた栄枯盛衰の物語だ。

 広告メディアの成功には以下の条件があろう。①生活者の生活習慣に組込まれる、②広告主のマーケティングに組込まれる、そして最も大切な、③視聴者数と広告出稿数の相乗効果により常に賑やかで元気がある。モバイルは①を完全に満たし、②も定石ができつつある。③も弊社のモバイル広告ご利用企業様は五00社を越え、生活者にも知名度が高いと思われる広告費上位100社(日経広研調査)中6割超が利用と賑やかになった。

となると、他のマスメディア同様、自社の広告を他社よりしっかりと認識させる必要が出てくる。すなわち、クリエーティブやプロモーションのアイデアが重要となり、その上手下手によってリターンも大きく変わってくる。モバイルも広告メディアとして成功の階段を登るにつれ、そんな時代(2ndステージ)に突入した。

           ■

そして、歴史は繰り返されるのか?メディアの栄枯盛衰を決めるのは他ならぬ生活者だ。生活者の嗜好の変化、ライフスタイルの変化は、動き始めたら誰にも止められない。企業が生き残る唯一の方法は、前例や実績に囚われず、変化に適応し、戦略を大胆に変えることだ。遙か昔より続く自然の営みがその答えを示している。

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