オピニオン28/21世紀のIMCは4輪駆動で/2007.12
本日、D2Cが隔月発行している世界唯一最大(6千部)の業界紙「DDNews」の発行日ですので、私が寄稿する「オピニオン」を本ブログで同時公開します。21世紀のIMCは4輪駆動」
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「21世紀のIMCは4輪駆動で」
●MAF無事終了
medibaやJMCと毎年共同で開催しているMAF(モバイルアドフォーラム)が閉幕した。お越しいただいた900名の皆様に感謝いたします。今回もパネルディスカッションのコーディネーターを担当したが、時間が無くて話さなかった「21世紀のIMC」のメタファーをここで紹介する。
●現代の自動車技術
自動車はエンジンで発生した回転力を車輪に伝えて前進する。
前輪に伝える車は、機構を小さくできることで様々なメリットが生まれる。前輪にはハンドルもつながっているので制御もしやすい。一方、後輪に伝える車は、駆動と制御の役割分担により大馬力化が可能等のメリットがある。
ある日本車は、双方の利点を狙って4輪別々に駆動力の伝達量を制御している。刻々と変わる運転状況へ臨機応変に対応する結果、安全性も高めている。
●IMCは4輪駆動で
さて、以上のことをIMCに置き換えてみよう。
前輪はマス媒体だ。片方の車輪が印刷媒体(新聞・雑誌)、もう片方が電波媒体(TV・ラジオ)。前輪はハンドルにつながっているから、運転者(広告主)の意向通りに進めやすい。
後輪はモバイルとPCのネット媒体。前輪(マス媒体)だけでは、なかなか進まない(生活者に届かない)時に、駆動配分(予算配分)を後輪にも伝えることで、後ろからモリモリと押してくれる。後輪は前輪以上に伝える力を持つポテンシャルがある反面、ハンドルがつながっていないので突っ走ることもある。そんな時は前輪を使って上手に態勢を立て直す。
媒体の効率性が話題になるが、これは車で言えばタイヤ性能。運転の癖や路面状況に応じ適切なタイヤを選択、バランス良く予算を配分してタイヤ性能を最大限に引き出す運転こそが効率化(燃費向上)の鍵だ。例えば、生活者の納得を引き出すなら印刷媒体とPCネットの車輪をフル回転させ、共感を得たいなら電波媒体とモバイルの車輪をフル回転させる。
●三位一体が鍵
キャンペーンのゴールに向かって、安全かつ高速にどう車を進めるか。
生活者を取り巻く競争環境(路面状況)が次々に変わる下での「21世紀のIMC」には、先の日本車のように、広告主(運転者)、広告会社(制御システム)、媒体社(車輪)が一つのチームとなり、この瞬間にどの車輪をどれだけ強く回すか、高度な統合制御を行うことが求められる。
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