オピニオン1/21世紀型マーケティングの必要性/2003.01
このブログに何回か登場するD2C発行の業界紙「Digital & Direct News」。
読者の方からは、略称である「D&D(ディーディー)News」と呼んでいただいています。
このD&Dnewsを創刊したのが、2003年1月ですから、もうすぐ5周年。
季刊発行から隔月発行へ、4ページ建てから8ページ建てへと進化し、紙齢も28号となりました。
ご愛読いただいている皆様、また取材・寄稿などでご協力いただいた皆様、ありがとうございます。
さて、創刊号から、私が担当しているコーナーに「オピニオン」(6号までは「銀座から」というコーナー名)があります。
今後、過去のオピニオンの中からいくつか、集中的にご紹介したいと思います。
まずは、創刊号より。
5年前の文章ですが、引用する事例は変われど、言っていることは、今でもあまり変わっていませんね。
コラムの最後に、新聞発行に対する思いが書かれています。
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「21世紀型マーケティングの必要性」
パソコンと携帯電話に代表されるITは、日常生活に浸透し、我々のライフスタイルに変化を引き起こす。
パソコンは、反復作業やデータ分析の効率化を実現する。同時に、コストダウンのために作業が内製化され、ベストを求める気持ちが締切時刻を後倒しにし、現場の残業を増やす。また、携帯電話は「電話待ちで動けない」という台詞を死語にし、外出機会を増加させ、個の考え・嗜好に基づく行動意欲を後押しする。
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その結果、在宅率は低下し、メディア接触が変化した。テレビでは、M1F1層の夜11台の個人視聴率が、夜7時台を上回った。一方、携帯電話は、昼夜・室内外を問わず、起床中活発に利用されている。
共働きの増加も相まって、消費スタイルも変化した。平日は一人でCVSへ、土日は家族で車に乗って郊外スーパーへと、商店街や百貨店中心だった消費場所が変化した。若者に限った話ではない。セブンイレブンでは、30才以上が利用者の半数を、40才以上が1/3を占めるという。CVSは、データに基づく販促施策を企業に求め、販売実績による厳しい選別を行う。生活者だけでなく流通をも念頭においたメディアプランやキャンペーンアイデアは、この買い場の変化にあわせるべきだ。どの調査でも、CVSユーザーと相関性が高いメディアは、携帯電話である。
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従来のマーケティング手法ではモノが動かない。それ以前に、生活者の認知確保や、流通のフェイス確保すら難しい時代だ。ブランド力で補うにも限界がある。
ITが起こした変化には、ITで対応すべきだ。携帯電話の電話やメールで作られた行動喚起習慣が、広告接触後、売り場に向かわせたり、広告主が望む状況に誘導したりと、一本の動線を作り出す。
生活者環境が急速に変化する中、最も身近な存在になった携帯電話を軸に、マーケティングはどう進化するのか。この新聞を通じ、皆様と一緒に「21世紀のマーケティング」を考えたいと願っている。
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